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zoom RSS 誰が見てもクロ 加計疑惑“幕引きシナリオ”などあり得ない(日刊ゲンダイ)

<<   作成日時 : 2017/11/14 18:26   >>

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2017年11月13日 日刊ゲンダイ 文字お越し

   認可について記者会見する林文科相(右は建設が進む獣医学部)/(C)共同通信社

<歌詞>はぁー文書がねぇ! 調べてねぇ! 記憶もそれほど残ってねぇ! 支持率ねぇ! 問題ねぇ!おんなじ答弁ぐーるぐる! おらぁこんな政治嫌だぁ

 文科省の大学設置・学校法人審議会(設置審)が、林芳正文科相に来年4月の開学認可を答申した加計学園(岡山理科大)の獣医学部新設をめぐり、同省内では歌手・吉幾三の80年代のヒット曲「俺ら東京さ行ぐだ」のメロディーに乗せたこんな替え歌が密かに口ずさまれているという。一部の良識ある文科官僚にとって何から何までムチャクチャな加計問題は、もはや怒りや呆れを通り越して「喜劇的」と映っているらしい。そりゃあそうだ。国会で追及された疑惑は何一つ解決されていないにもかかわらず、アッサリと認可答申である。

 安倍首相の“お友達”という理由で「オールOK」なのであれば、法律も国会も官僚もいらない。法治国家でも民主主義国家でもない。独裁国家の北朝鮮と同じで、笑うしかないというのが本音だろう。

 設置審が公表した審査経緯を読んでも加計獣医学部のデタラメぶりは際立っている。5月の1次審査では〈臨床系の教員については高齢層に隔たりがみられる〉〈教員の一貫性に疑義があり、教育研究に係る責任体制が不明確〉〈実習を補助する立場の助手がまったくいない〉〈カリキュラムの実現可能性に疑義がある〉……などの是正意見が相次ぎ「警告」が付いた。

「警告」は法令に触れるか、是正意見が5件以上ある場合に付くものだから、申請内容がどれほどズサンだったのかが分かるというものだ。

 JNNの報道によると、設置審の専門委員からは〈最初に加計学園の申請書を見た時にこれはダメだと思った。認可は難しいと思った〉〈誤字脱字も多かった。急いで出してきた感じがする〉などの意見が出たらしいが、これで「国際水準の獣医学部」なんてよく言えたものだ。

■設置審の認可答申は“裏口入学”と同じ

 それでも認可答申が出たのだから、さすがの加計学園も指摘された問題点をしっかりと改善したのかと思ったらそうじゃない。初年度に入学した学生が6年後に卒業するまでに退職年齢を迎える専任教員の割合が〈比較的高い〉など複数の「留意事項」が付いたままなのだ。要するに設置審は来春の開学に間に合わせるため、やむを得ず認可答申を出したと言っていい。得点を水増しされて合格が出た“裏口入学”みたいなものだ。

〈75人で本当に(講義、実習を)やろうとしたら寝ていられないと思いますよ。先生がた〉

 獣医学部を持つ全国16大学の代表者でつくる「全国大学獣医学関係代表者協議会」会長の稲葉睦北海道大教授はJNNの取材に対し、学生80人に対して100人弱の教員がいる北海道大と、学生140人に対して約半分の75人の教員しかいない加計学園を比較して懸念を示していた。

 開学前から獣医学専門の識者が深刻な疑問を唱えている大学が、果たして学生に高度な〈最先端ライフサイエンス研究〉を教えることができるのか。加計孝太郎理事長は〈世界に冠たる獣医学部〉なんて上機嫌のコメントを発表したが、本気で言っているのであればオメデタイという以外にない。元文科省審議官で京都造形芸術大教授の寺脇研氏がこう言う。

「驚いたのは設置審の委員たちが認可を出すぎりぎりまで異論を訴え続けていたこと。これは政治日程を考慮して答申がズルズル先延ばしされていたのではなく、それほど申請内容が酷かったからでしょう。恐らく国際水準の獣医学部など専門委員の誰もが信じていなかったと思います」

 文科省内で替え歌が口ずさまれるはずだ。

  
   真っ黒だ!(C)日刊ゲンダイ


加計疑惑の追及・真相解明はこれからが本番だ

〈加計学園の獣医学部の設置が認可されたとしても、特区制度のもとで同学園にだけ特例的な規制緩和が認められたという行政過程において、不公正・不公平、国政の私物化があったのではないかという国民の疑念に対し、政府は十分な説明をしなければなりません〉

 前文科次官の前川喜平氏が代理人弁護士を通じて指摘している通り、設置審の認可答申が出たからといって加計問題はこれで一件落着、メデタシメデタシというわけじゃない。

 最大の問題は、2015年6月に閣議決定された〈既存の大学・学部では対応困難な場合〉〈近年の獣医師需要動向を考慮する〉――といった、新たな獣医学部を設置するために設けられた「石破4条件」が満たされていない疑いが強いことだ。設置審でも「4条件」にのっとっているかどうかは検証されていないのである。

 ほかにも〈加計理事で内閣官房参与だった木曽功氏が前川前次官に『獣医学部新設を早く進めて』と迫る〉〈和泉総理補佐官が前川前次官に『総理は言えないから私が代わって』と発言〉〈京産大よりも加計学園の方が先端ライフサイエンス研究に優れていると判断した根拠、恣意的条件設定の有無〉〈2015年4月に愛媛県、今治市の両自治体の職員が内閣府を訪問した理由〉〈校舎建設費の水増し、補助金詐欺の疑い〉……など指摘されている問題・疑惑を挙げればキリがない。

 最近でも加計学園が韓国で獣医学部の募集活動をしていたと報じられているが、前出の寺脇氏によると、文科省の規定では〈学生募集(募集要項の配布、出願受付等)及びそれに類する行為(指定校推薦の調整等)は認可後から可能〉となっているといい、韓国での募集活動はこの規定に触れる可能性があるという。「仮に抵触していれば不正行為で認可は取り消し」(寺脇氏)というから重大だ。

■あの手この手の疑惑潰しを許すな

 野党側は、14日にも開かれる衆院文科委で、これらの問題をあらためて追及する方針だが、許せないのは安倍政権が例によってマトモに答える気がまるでないことだ。これまでも獣医学部新設について「一点の曇りもない」と説明しながら、国家戦略特区の議事録公開を求められると、議事録ではなく“改ざん”した議事要旨を公表。しかも重要部分は黒塗りだった。

 閉会中に萩生田官房副長官(当時)が加計疑惑に関与していたと疑われる文科省の内部文書が見つかった時も、最初は「怪文書」扱いして逃げ回り、野党が憲法53条に基づく臨時国会の開催を要求しても一切無視。加計理事長の「腹心の友」である安倍自身は野党質問を「印象操作」とはぐらかし、閉会後の会見では「指摘があればその都度、真摯に説明責任を果たしていく」と言いながら、その後はダンマリを決め込んだ。で、3カ月経って、ようやく臨時国会が召集されたと思ったら、首相の所信表明演説も代表質問も全部すっ飛ばして“禁じ手”の冒頭解散に踏み切り、今度はあろうことか野党の質問時間の削減である。

 誰が見ても「クロ」は明らかなのに、あの手この手で「加計疑惑隠し」にヒタ走る政権の姿は異常というか滑稽としか言いようがない。安倍は国会で加計学園の獣医学部新設を知った時期について〈今年1月20日〉と“虚偽答弁”した疑いが浮上しているが、今後もしらじらしいウソを平然とつき続けるつもりなのか。立正大名誉教授の金子勝氏(憲法)がこう言う。

「安倍政権は野党の質問時間さえ減らせば加計疑惑は逃げ切れると思っているのでしょう。野党は連携して質問内容がダブらないようにしたり、国政調査権を駆使してあらゆる関係者の国会招致を求めたりするなど徹底した追及が必要です。主権者である国民もデモなどで声を上げて野党を後方支援する。このまま幕引きさせてはなりません」

 設置審の認可答申で加計疑惑は終わりどころか、これからが真相解明の始まりなのだ。

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